[就活・転活必見]整備士の給与・昇給方法について現役整備士が解説

整備士

皆さんこんにちわ、みみまるです。

本日は、

  • 整備士の給料って安い?
  • なんで安いの?
  • 給料をあげる方法を知りたい

と現在整備士を目指している方や現役整備士の方で悩みを抱えている方は多くないですか?

この記事を読むことで、その悩みを解消する第一歩になればと思います。

現役整備士で経験年数10年以上の僕が、整備士の給与事情や昇給方法を解説します。

では整備士の給料は大手ディーラーでも安いと言うイメージが定着していますが、実際どうなのか解説していきます。

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整備士の給料って安いの?

結論から言うと、安くはないですが高くもない、基本給は低く残業ありきな職種。

厚生労働省が毎年出している賃金構造基本統計調査による産業別に見た際、ディーラー勤務の男性で25〜29歳は25,1万円、ピークで50〜59歳45,3万円でさらに年齢を重ねていくと緩やかに減少していく感じです。

もちろん平均値のなので実際にはムラありますが、上記は額面の金額なのでそこから2割ほど引かれた金額が手取り額になります。

もっと詳しく知りたい方や自分の年代がどうなのか気になる方は下記リンクからどうぞ。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

出典:令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況

そもそも安月給ってどのぐらいの給料のことをいうのか

安月給の基準は難しく住んでいる地域や年齢によって違いがあるので一概には言えないですが、30歳付近の年齢で月25万円以下だと安月給と言えるのかなと思います。

額面の金額だと税金や保険料などで約2割引かれて、 30歳で月25万だと手取り20万ほどになるので、結婚とかを考えるとなると心許ないはずです。

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なんで安いの?

整備士だけが安いわけではないし、昇給しないわけではないということを前提にお話しします。

社内的に立場が低い

整備士の仕事は故障車両を修理したり、オイル交換などのメンテナンスをしますが、基本的に、車両を元の状態に戻す化現状維持させるのが仕事です、当たり前のようなその仕事に対しての適正な価格を支払いたがらない。

なので極端に言うと『自分ではオイル交換はしたくないけど、超格安でオイル交換して欲しい』みたいな顧客が多い、車自体も車両販売時の保証内容の拡充により無償修理も多いので、整備士の作業の価値そのものが低下してる。

だから、対個人向けより対企業に向けて営業をして受注する方が安定的になり、結果営業が仕事取ってきた構図になり営業より立場が低くなりがちになる。

自動車のハイテク化

自動車はハイテクになってくるにつれて電子制御の車がほとんどになってきます。

なので板金塗装やオイル漏れなどの物理的な故障以外の場合、もしくは物理的な故障の場合も診断機を使っての修理が主流になっているので、故障した場合ディーラーに持ち込まなければならないし、診断機を使うことによって比較的簡単に故障箇所を特定しやすくなっている。

またハイテク化にともない、部品自体も非分解や小部品の供給がなかったりと、部品を交換するしかない状況が多く、ベテランメカニックの経験や知識より診断機の判定の結果の方が重視される傾向がある。

なのでベテランメカに支払う賃金があれば診断機を使うことのできる新人メカを2人雇えるなんてこともある。

ハイテク化によってベテランメカの経験の価値が低下している。

自動車の需要不足・業界規模の縮小

『若者の自動車離れ』なんて言葉をよく耳にします。

原因はデフレだからです。不況が続いているので、自動車が売れません、自動車が売れないとメンテ・修理ができないし、出来たとしても不況なので、格安で作業しなければならないし、工賃は低下するので、支払われる賃金が低下する悪循環に陥っている。

メーカーは国内に需要を見込めないので、需要のある外国に販売しようとする。

それに、整備事業者が多いので自動車整備士自体は供給過多になり、より低価格に顧客が流れてしまうので、価格を下げざるおえない状況になってしまっている。

どうやったら給料が上がるのか、僕なりに考えてみました。

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どうやったら給料が上がるの?

どうやったら給料が上がっていくのか、考えていきましょう。

適正に評価してもらう

まず自分をちゃんと評価してもらいましょう。

整備職の限った話ではないですが、きちんと評価してもらうにはアピールが必要です。

アピールが必要と言うとなんかセコイとか思う人もいるかもしれませんが、何もゴマをすって過大評価してもらって給料をあげてもらいましょうと言っているわけではありません。

あなたの職場のあなたの給料査定をしている上司は、人を管理・評価する能力にとても長けてる人ですか?多くはそうではないはずですし、あなたの仕事内容も状況も見ていません。

そもそも数字で表しにくい整備士の能力は評価しにくいので、真面目に仕事をしていれば黙っていても周囲や上司が適正に評価してくれて、給料を上げてくれると言うことはまずないのです。

自分は何が出来て、何が出来ないのか、仕事でうまくいったこと、悩んでいることなど日々コミュニケーションを取りながらアピールしていく必要があります。

自分の能力をまず知ってもらわなければ適正に評価されるなんてことはあり得ません。

自分の価値を高める

自分は仕事できるのに給料が低すぎるって思っていませんか?

厳しい言い方になるかもですが、仕事ができるのは当たり前です。大前提なんです。

そもそも整備士にとって仕事ができるってなんなんでしょうか、

オイル交換が早くできること?車検整備が正確さ?さばいてる台数?

もちろん意味がないとは言いませんが、1番は常連顧客の数、つまりリピーターの数です。

お店のリピーターではなく、あなたへのリピーターの数があなたの価値になります。

顧客満足度なんて言ったりもしますが、リピーターになるということはあなたが提供したサービスに満足してくれたということだからです。

もし今あなたにリピーターがいるのであれば、なぜその人はあなたに整備を任せてくれているのか、きっかけはなんだったのか考えて、いろんなお客さんに実践していけばいいと思います。

もしリピーターがいないのであれば、いる人のマネをしてみて自分にあったスタイルを作っていけばいいです。

きっかけはなんでもいいんです。

例えば、挨拶の声が大きくてハキハキしてるとか、清潔感があるとか、吸い殻を捨ててあげるとか、要はあなたに自分の車の整備をしてもらいたいと思ってもらうことが大事です。

リピーターがいると言うことは売り上げに貢献してることになります、数字として表しやすくなるので、昇給しやすくなります。

それにもしあなたが将来的に独立を考えているのであれば、今のうちに意識してリピーターを増やしておいた方がいいです。

なぜならそのお客さんはあなたに価値を感じてくれているので、全員とは言いませんが、独立した際に何割かは同じく整備をお願いしてくれるはずだからです。

転職する

同じような業務内容でも勤めている会社によって違いがありますし、給料の上限はその会社によってほぼ決まってしまいます。

もしも職場に5年先輩がいたとしたら、あなたの5年後の給料はその先輩とほぼ一緒ですし、10年先輩のフロントがいたら、10年後あなたがフロントなった時の給料はその先輩とほぼ一緒になると思ってください。

なぜなら、日本の多くの会社員は年功序列型の給与形態だからです。

なのでその会社に勤めていたら自分が最終的にどのぐらいの給料になるのか大体わかってくるはずです。

その会社にずっと勤めていくのは難しいと思ったら、転職することをオススメします。

とはいえ多少リスクはありますが、整備士でも会社によっては好条件の会社がたくさんありますし、自動車の整備士じゃなくても、トラックや重機の整備などさまざまなので、興味のあるものに転職してみるのもアリかと思います。

個人的には客単価の高いところは比較的に給料は高めになると思います。

なので、個人顧客だと国内の自動車ディーラーより外車系ディーラーですし、自動車よりトラックや重機などの対企業の整備職の方が給料は高くなるはずですが、もちろん勝手が違いますし、苦労も多くなるかもしれません。

日本がデフレを脱する

これは余談になるかもしれませんが、

そもそも日本がずっとデフレなので若者が貧しい世の中になってしまっています。

自分の給料を上げたいと思ったら、ちゃんと選挙にいきましょう。

消費税は上がっていき、実質賃金は下がってます。

黙っていても世の中は良くなっていきません。

なぜなら政治家は選挙に当選するために政策を打ちます。政治家に多くの献金をしているのは、大企業の経営者などの社長や株主達ですし、高齢者たちは自分たちの立場をよくするために選挙の時は躍起になります。

若者の投票率が悪いままでは、若者の立場はよくならないです。

政治家は投票しない人のために政策を考える必要がないからです。

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最後に

整備士は万年人手不足です。

残業がありきなのに、働き方改革で残業規制でサービス残業が増えたりしている会社もあると思います。

正直20代のうちは専門学校を卒業して資格を持って入社したとしても、いきなり満足のいく給料は貰えないです。

なぜなら学校で習った知識はあっても仕事として学ぶ知識と経験が必要だからです。

ネットの書き込みをみても20代の方が多いのかなと思いますが、すべての会社がそうではないです。

ですが、就職でも転職でも、会社選びのリサーチは徹底的に行い、ぜひ失敗しないようにしてください。

今回は以上になります。

それではまた。

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